JAZZ IT HARDER!!
最近はめっきりジャズを聴かなくなりました。昔は結構好んで聴いていましたが・・・ある人の影響で元々好きだったブリティッシュの音楽の深いところにハマってしまって以来、ブリティッシュ・ジャズは少し嗜むようになりましたが、どうもヨーロピアンジャズはアンサンブル重視で聴いていて迫力に欠けるところがあります。それはそれで良いのですが、ジャズはスポンテイニアスな激しいソロの応酬が醍醐味だと思う、頭の固い私にとってはやはりアメリカのこの時期の作品が最高であります。 さて、このアルバムはあまりに有名過ぎて紹介するのが恥ずかしくなるのですが、ジャズ初心者にとって大変聴き易く、かつ若々しいチック・コリアの流麗で斬新なピアノが当時の保守的なジャズ界に雷を落とした歴史的な名作として多くの人に楽しんでいただきたいアルバムであります。 タイトルトラック、ベテランドラマー、ロイ・へインズの超センシティブなシンバルワークと絶妙のスネアさばきが堪能できるドラム・ソロの後の展開が本当に素晴らしい!そして何といっても特筆するべきはベース!何やら発音が難しい名前の人ですが、とにかく馬鹿テク。もちろん電化ベースではなくダブルベースですが、もう、その弦がびびる音からすべてが最高にかっこ良いのです。これはウマいのか適当に弾いてるのかわからなくなる瞬間がありますが、バブバブと心地よく鳴り響くベースはこのアルバムの特殊性をより一層高めるのであります。 チック・コリアはのアルバムはおもいっきり電化したエレクリック・バンドや、はたまた前後しますがプログレに接近したリターン・トゥ・ファンタジーがありますが、どれも一環してテクニック至上主義的なところがあり、すべてが素晴らしい作品であると思うことはできません。どのアーティストの作品も案外そうなのですが、初期の作品ほどむき出しで、無茶なことをしても許される雰囲気があると、改めて思うのでした。
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